911 Carrera 2.7  (1974)


1974年、911はGシリーズに移行し、911、911S、カレラの3グレードとなり、全車 2.7リッターへ排気量アップされました。米国の安全基準に合致させるため、大きな衝撃吸収バンパーが前後に装着され、外観の印象が大きく変わりました。シリーズ最高峰のカレラは、73年のカレラ RSの血統を受け継ぐ 210馬力エンジンを搭載する高性能モデルで、ビッグ・バンパーとダック・テールの組み合わせは特殊な競技用車両を除けば 74年モデルだけの特徴です。また、前年のカレラ RSに次ぐホモロゲーション用のモデルとして3リッターエンジンを搭載するカレラ RS 3.0が少数製造されています。

この作品はタミヤ(TAMIYA) 1/24のスナップ・キットを改造したものです。タミヤのキットは部品数が少なく簡単に組み立てられるので改造のベースモデルとして多用しています。今回はスピードスターをクーペに改造、ダック・テールを追加し、74年のカレラに組んでみました。 74年と75年にオプション設定されていたフード上の 911ストライプも再現してみました。911は多くのメーカーからキットが販売されていますが、今回のタミヤのキットとは対照的なフジミのエンスージアスト・シリーズは、1/24スケールにしては部品数が極端に多く、エンジンの細部まで徹底的に再現された組立てがいのあるキットで、89年までの 911シリーズを概ねカバーしているので、コレクションするには嬉しいシリーズです。